泌尿器科
泌尿器科

泌尿器科では尿を作る腎臓、尿が流れる尿管、尿を溜める膀胱を主に診察しています。さらに男性の場合は排尿に関する症状(主に頻尿・残尿感・排尿困難など)に大きく関わる前立腺も存在します。
また、中高年以上の男性では疲れやすさやイライラとして現れる男性更年期や、勃起力の低下なども治療の対象になります。
男女共通の疾患と、男性特有の前立腺や尿道に関係した病気を説明します。
こんな痛みでお困りではないですか?
膀胱が過敏になり、突然の強い尿意を感じて我慢しにくくなる症状を伴う機能障害です。日中および夜間の頻尿を伴うことが多く、時には間に合わず尿が漏れてしまうこともあります。
40歳以上の男性の約7人に1人、女性の約10人に1人がこの症状で悩んでおり、日本では1000万人以上の患者さんがいると推定されている頻度の高い病気ですが、命に関わるわけでもなく年をとったから仕方がないと諦めている人も多いと言われています。
診療では他の病気の可能性も含めて、問診や検査(腹部エコー検査、血液検査、尿検査、尿流測定、残尿測定検査)を行います。
生活習慣の見直しや行動療法(膀胱訓練、骨盤底筋体操)、薬物療法(主にβ3受容体作動薬、抗コリン剤)で治療を行っていきます。
尿路結石は、腎臓から尿道までの尿が通る道にできる結石の総称です。上部尿路結石(腎結石、尿管結石)と下部尿路結石(膀胱結石、尿道結石)に分けられ、全体の約96%が上部尿路結石と言われています。
尿路結石は生涯で男性の約7人に1人、女性の約15人に1人が経験する頻度の高い病気であり、食生活の欧米化などを原因とし年々尿路結石にかかる人の数は増加傾向です。
結石の成分としては多くはカルシウム結石(シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム)ですが、尿酸結石、感染結石(リン酸マグネシウムアンモニウム結石)、シスチン結石などもあります。上部尿路結石では、90%以上がカルシウム結石です。
腎結石や膀胱結石はあまり症状がありませんが、尿管結石の場合は結石の大きさや位置によっては激しい痛み(脇腹や下腹部)や嘔吐、血尿、発熱などを伴うこともあります。
尿検査、画像検査(超音波検査・レントゲン検査・CT検査など)で診断がついたら、結石の大きさや位置を確認し、治療方針を検討します。
5mm未満の小さい結石であれば、鎮痛剤で痛みをコントロールしつつ十分な水分摂取・排石を促進する薬で自然排石を促す保存的治療を行います。
5mm~10mm未満で疼痛が強いもしくは感染(発熱)を伴う場合、10mm以上で自然排石が期待できない場合には体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡による経尿道的腎尿管砕石術(TUL)を検討します。手術が必要な場合は結石破砕術が可能な病院にご紹介させていただきます。
前立腺は男性だけにある臓器で、膀胱の下に位置し、尿道を取り囲んでいます。精液の一部である前立腺液を分泌し、精子の保護や栄養供給の役割を担います。
前立腺肥大症は前立腺が大きくなることにより、尿道が圧迫されて排尿に問題が生じる病気で、50歳を超えると加齢とともに発症率は高くなっていきます。
主な症状は尿勢低下(尿の勢いが弱くなる)、尿線途絶(尿が途中で何度の途切れる)、腹圧排尿(排尿時にいきむ必要がある)、残尿感、昼間・夜間の頻尿、尿意切迫感(急に強い尿意をもよおす)等があげられます。
診断には詳しい問診表(IPSS:国際前立腺症状スコア)をチェックし、その後にさまざまな検査を行います。検査としては尿検査、直腸診、超音波検査、尿流量測定(尿の勢いを計る検査)、必要であれば前立腺癌の検診(PSAの採血)を行い評価した後に治療方針を検討します。
治療は飲み薬による薬物療法が中心となりますが、残尿が多かったり尿閉を繰り返す場合は内視鏡による手術も必要となります。
急性前立腺炎の多くは大腸菌などの細菌が尿道から侵入し、前立腺に感染することで起きますが、血液やリンパ液から細菌が前立腺に侵入して感染する場合もあります。症状としては、高熱(発熱)や排尿困難、排尿痛や残尿感、頻尿、全身倦怠感が生じます。急激に悪化した場合、敗血症など重症感染症となる危険性があるため早期に抗生物質による治療が重要です。
慢性前立腺炎(慢性骨盤痛症候群)は明らかな細菌感染はないものの、会陰部の不快感、排尿時排尿後の痛み、射精時射精後の痛み、精液に血が混じるなどの前立腺の炎症様症状がみられるのが特徴です。原因は不明な点が多いですが、ストレスや生活習慣(飲酒や香辛料などの刺激物、長時間の座位)も関与していると考えられています。治療は症状によって異なりますが、抗生物質、抗炎症薬、植物由来成分配合薬、漢方薬などを使用します。
前立腺に発生する悪性腫瘍で、高齢者に多く、泌尿器系のがんの中では近年最も増加傾向にあります。かなり進行するまで症状が出ないケースがほとんどで(進行すると排尿困難や血尿、転移による痛みが現れます)、検診でPSA(前立腺特異抗原)の採血行うことがとても重要です。
早期発見、治療を行えば死亡率は非常に低い癌であり、日本泌尿器科学会では50歳以上の男性において一度はPSA検査を推奨しています。
前立腺癌の診断は、PSA採血、直腸診、エコーおよびMRI等の画像検査を行い、癌が疑われる場合は前立腺に針を刺して組織を採取する生検検査を行い、確定診断を行います。
組織学的に癌の診断がついた場合は、CTや骨シンチクラフィーを撮影し転移の有無を確認したうえで、適切な治療(手術、放射線、重粒子線、ホルモン療法、監視療法等)を選択していきます。
尿道への細菌感染や尿道の粘膜が傷つくことが原因で発症します。多くはクラミジア性尿道炎や淋菌性尿道炎など性感染症により起こり、排尿時に尿道の焼けつくような痛みやかゆみ、不快感、尿道口からの排膿が代表的な症状ですが、淋菌に比較しクラミジアの場合は症状が軽いことも多いため注意が必要です。
男性の場合、放置すると尿道狭窄を起こすこともありその後の排尿障害の原因ともなりえます。
検査は尿もしくは尿道分泌物のPCR検査を行い、治療は抗生剤の内服もしくは点滴を行います。
また性感染症の場合は本人だけでなく、必ずパートナーも同時に治療する必要があります。
男性更年期障害とは、加齢に伴い男性ホルモン(テストステロン)が減少することで起こる様々な身体的・精神的な症状の総称です。主に40~60代の男性に多く見られますが、ストレスなども原因となるため、若い世代でも発症することがあります。
男性更年期障害の症状は多岐にわたり、個人差があります。
検査はまず、男性更年期障害の症状に関する質問票(AMSスコア)を記入していただき重症度を判定し、男性ホルモンを含め採血検査、エコー検査などを行います。
男性ホルモン値の低下が確認され、問題となる併存疾患がなければ、男性ホルモンの補充療法(2-4週間ごとの筋肉注射)を行います。
ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語(Erectile Dysfunction)の略で、「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または(and/or)維持できない状態が持続または(or)再発すること」と定義されています。
つまり、勃起が起こらないケースはもちろんのこと、硬さが不十分、勃起状態が維持できないなど、満足な性交が行えるだけの勃起が得られない状態は、いずれもED(勃起不全)となります。最新の調査でも成人男性の3人に一人はEDで悩んでいると言われています。1人悩む前に是非相談にいらしてください。
以下の症状でお困りの際はご相談ください。
EDの診察・治療は残念ながら保険適応が無いため、自由診療となります。
治療はED治療薬の処方を行いますが、ED治療薬は血圧が下がるなどの副作用が起こることがあります。そのため、狭心症などの疾患で硝酸剤(ニトログリセリンなど)を服用している場合は、ED治療薬の処方はできません。内服薬の確認が必要となりますので、お薬手帳をお持ちの方は必ず持参してください。
男女共通に起こる病気はもちろんですが女性特有の泌尿器科の症状も診療しています。排尿障害や泌尿器の異常などでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
女性は「月経・妊娠・出産・閉経」といった特有の生理現象があること、また尿が短く肛門とも近いことから膀胱炎などの泌尿器疾患にかかりやすい傾向があります。「いつものことだから」と軽視せず、違和感や痛みが現れた場合は、我慢せずに泌尿器科での受診をおすすめします。当院では、プライバシーに最大限配慮し、専門的な診療・治療を泌尿器科専門医が全て行っています。
膀胱が過敏になり、突然の強い尿意を感じて我慢しにくくなる症状を伴う機能障害です。日中および夜間の頻尿を伴うことが多く、時には間に合わず尿が漏れてしまうこともあります。
40歳以上の男性の約7人に1人、女性の約10人に1人がこの症状で悩んでおり、日本では1000万人以上の患者さんがいると推定されている頻度の高い病気ですが、命に関わるわけでもなく年をとったから仕方がないと諦めている人も多いと言われています。
診療では他の病気の可能性も含めて、問診や検査(腹部エコー検査、血液検査、尿検査、尿流測定、残尿測定検査)を行います。
生活習慣の見直しや行動療法(膀胱訓練、骨盤底筋体操)、薬物療法(主にβ3受容体作動薬、抗コリン剤)で治療を行っていきます。
尿路結石は、腎臓から尿道までの尿が通る道にできる結石の総称です。上部尿路結石(腎結石、尿管結石)と下部尿路結石(膀胱結石、尿道結石)に分けられ、全体の約96%が上部尿路結石と言われています。
尿路結石は生涯で男性の約7人に1人、女性の約15人に1人が経験する頻度の高い病気であり、食生活の欧米化などを原因とし年々尿路結石にかかる人の数は増加傾向です。
結石の成分としては多くはカルシウム結石(シュウ酸カルシウム、リン酸カルシウム)ですが、尿酸結石、感染結石(リン酸マグネシウムアンモニウム結石)、シスチン結石などもあります。上部尿路結石では、90%以上がカルシウム結石です。
腎結石や膀胱結石はあまり症状がありませんが、尿管結石の場合は結石の大きさや位置によっては激しい痛み(脇腹や下腹部)や嘔吐、血尿、発熱などを伴うこともあります。
尿検査、画像検査(超音波検査・レントゲン検査・CT検査など)で診断がついたら、結石の大きさや位置を確認し、治療方針を検討します。
5mm未満の小さい結石であれば、鎮痛剤で痛みをコントロールしつつ十分な水分摂取・排石を促進する薬で自然排石を促す保存的治療を行います。
5mm~10mm未満で疼痛が強いもしくは感染(発熱)を伴う場合、10mm以上で自然排石が期待できない場合には体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や内視鏡による経尿道的腎尿管砕石術(TUL)を検討します。手術が必要な場合は結石破砕術が可能な病院にご紹介させていただきます。
40歳以上の女性の4割以上が経験しているといわれ、若い世代でも悩む人が存在します。多くの女性がこの問題を抱えているにもかかわらず、恥ずかしさや年齢のせいだと考え、誰にも相談せずに我慢している現状があります。しかし、尿失禁は治療によって軽減・改善できる病気であり、生活の質(QOL)を高めるためにも適切な治療を受けることが重要です。
主に「切迫性尿失禁」「腹圧性尿失禁」「溢流性尿失禁」「機能性尿失禁」に分類されています。
「切迫性尿失禁」は、急に襲われる切迫感のある尿意があり、我慢できずに漏れてしまうという症状です。排尿コントロールがうまくいかず、トイレに駆け込む事態が生じ、外出や乗り物の移動中に困ることがあります。「腹圧性尿失禁」は女性の尿失禁の中で最も多く、咳やくしゃみ、笑ったときや重い荷物を持ったときなど、お腹に圧がかかったときに尿が漏れてしまう症状です。骨盤底の筋肉の緩みが原因で、妊娠や出産、加齢などを契機に発症しやすくなります。このほか、尿を排出したいのに出せず、少しずつ漏れてしまう「溢流性尿失禁」や、認知症や運動機能の低下が原因で起こる「機能性尿失禁」があります。
尿失禁は、状態や症状に応じて治療と対策方法があります。我慢したり諦めたりせず、早めにご相談ください。
女性に多く、頻尿、尿混濁・血尿、排尿時の痛みを特徴とする、泌尿器科疾患の中でも最も身近な感染症のひとつです。多くは排尿の後半や終了時にしみるような不快な痛みを感じます。悪化してくると残尿感がひどく、何度もトイレに行くようになり、はっきりとした痛みを伴うこともあります。さらに悪化すると、排尿時の焼け付くような痛み、血尿が現れることもあります。膀胱炎は何らかの原因で尿道から細菌が膀胱へ侵入することによって起こります。一番の原因となるのは大腸菌であり、通常は抗生剤治療で数日以内に完治することがほとんどです。
膀胱炎は放っておくと腎盂腎炎(じんうじんえん)を併発し重症化してしまうこともありますので、膀胱炎を疑う症状が出た場合、早めの受診をお勧めします。
尿路に起こる細菌感染症の一つです。腎臓内にある尿のたまる部位を腎盂(じんう)といい、尿道から侵入した細菌が膀胱や尿管を通じて腎盂まで侵入・繁殖し、感染を起こします。急な発熱(高熱)、悪寒、倦怠感、吐き気、腰や背中の痛みなどの症状が出ます。軽症(早期)の場合は外来での抗菌薬内服や点滴で治療可能ですが、重症化した場合は入院が必要となりますので早期の治療介入が大切です。
女性は、男性と比較し尿道が短く、膣に細菌が定着しやすいことから、大腸菌などの細菌が尿道口から侵入しやすいため、尿路感染症が起こりやすいとされています。
生理で衛生管理が一時的に難しいことや妊娠期に尿の流れが悪くなる(子宮が大きくなることで尿管を圧迫する)ことも要因として考えられています。
性行為を介して感染する病気の総称です。初期は感染していても男性に比べ自覚症状に乏しく、気づかないこともあります。放置して症状が進行すると場合によっては骨盤腹膜炎を起こし不妊症の原因になったりもします。主な性感染症には、クラミジア、淋菌、ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス、HIV(エイズ)などがあり、最近では梅毒も急増しています。
男性は主に尿道炎になりますが、女性の場合は尿道炎となることはまれで、膣炎、子宮頸管炎、さらにはのどの炎症(咽頭炎)となることも多いです。この場合、泌尿器科、婦人科、耳鼻咽喉科で総合的に判断が必要になります。
治療法は病状によって様々です。おりものの変化(量の増加・色味の変化・悪臭)、外陰部の痛み・かゆみ・水泡やイボの出現、不正出血などがある場合は早めの受診をお勧めします。
骨盤内の臓器(子宮、膀胱、直腸など)が、骨盤底筋や靭帯の緩みによって、膣内に突出したり膣外へ脱出したりする女性特有の疾患です。以前は子宮脱、膀胱瘤など個別の名称で呼ばれていましたが、複数の臓器が同時に下垂することも多いため、近年ではまとめて骨盤臓器脱と総称されるようになっています。
原因としては出産(経膣分娩)、加齢による支持組織の脆弱化、慢性的な腹圧(便秘、咳、肥満、重いものの持ち運びなど)の増加があげられます。
主な症状としては脱出症状(膣からの臓器の突出、違和感、異物感)、痛みや不快感、排尿障害(排尿困難、尿失禁、頻尿、残尿感)、排便障害(便秘、残便感)などがあり、これらの症状は生活の質(QOL)を大きく低下させる可能性があります。
治療は軽症の場合は保存的治療として骨盤底筋体操やペッサリー挿入、生活習慣の改善(ダイエット、便秘の解消)をまずは行いますが、中等症~重症の場合は手術が必要な場合もあり、症状や年齢によって選択されます。
TOP